
放電加工とテーキン刻印の融合で実現する高精度な刻印品質
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プレス加工の現場では、刻印は製品の識別や品質管理のために欠かせない要素です。しかし、毎日数千回、数万回と繰り返される打ち込み動作の中で、刻印の先端や打痕面には確実に摩耗が蓄積していきます。初期段階ではわずかな磨耗でも、次第に文字が薄くなったり、打痕の輪郭がぼやけたりといった変化が現れ、製品の見た目や精度に影響を及ぼします。特に、ロット番号や製造管理番号を刻印している場合、その視認性低下は品質保証上のリスクにもつながります。摩耗が進行すると交換や再製作が必要となりますが、そのタイミングを見極めることが、コスト削減と安定稼働の両立において極めて重要です。
テーキン(Tungsten Carbide Alloy)は、タングステンカーバイドを主成分とする超硬合金の一種で、プレス加工などの高負荷環境に最適な素材です。硬度はHRA90以上と非常に高く、一般的な焼入れ鋼やSKD材に比べて2倍以上の耐摩耗性を誇ります。また、靭性にも優れているため、打撃時の衝撃で割れにくく、長期使用に耐える構造を維持します。有限会社加古彫刻では、テーキン材を用いたプレス用刻印を放電加工や研磨仕上げによって精密に製作し、刻印面の摩擦抵抗を最小限に抑えています。その結果、刻印寿命を従来のものより1.5〜2倍に延ばすことができ、交換頻度を減らすことでメンテナンスコストの削減につながります。
刻印は摩耗が進行しても、最初のうちは外観上の変化が少ないため、点検を怠ると気づかぬうちに劣化が進みます。以下のような兆候が見られた場合は、交換や再製作を検討するサインです。
・打痕が浅く、刻印文字が読みづらくなっている
・刻印のエッジが丸くなり、打ち込み面にムラが出る
・打撃時の音が変化し、衝撃が鈍く感じる
・刻印面の一部が欠けている、または光沢が失われている
これらの症状を放置すると、金型やワーク側にも悪影響が及ぶ可能性があります。特に、摩耗した刻印で打ち込みを続けると、打痕深さのばらつきが生じ、製品全体の寸法精度を損なう恐れがあります。有限会社加古彫刻では、刻印交換のタイミングを定期点検時に評価し、使用回数や打ち込み圧力に応じた交換計画を提案しています。
刻印の交換時期は使用条件により異なりますが、一般的なプレスラインでは以下の周期が目安となります。
・軟鋼やアルミなどの加工:50,000〜100,000ショット程度
・ステンレスや高硬度材の加工:20,000〜50,000ショット程度
・高荷重または高温環境下での加工:10,000〜30,000ショット程度
また、目視では摩耗が確認できない場合でも、打痕深さが設計値より0.05mm以上浅くなった時点で交換を推奨します。交換を怠ると、刻印の打ち込み力が不均一になり、刻印部の欠けや金型側の変形を招く恐れがあります。
有限会社加古彫刻では、こうしたトラブルを防ぐために、刻印の摩耗状態に応じた再研磨・再製作サービスも提供しています。定期メンテナンスの中で刻印状態を確認し、最適なタイミングで更新することが、長期的なコスト削減につながります。
テーキン刻印は耐久性が高いとはいえ、適切な取り扱いが不可欠です。寿命を最大限に引き出すためには、以下のポイントを意識した管理が重要です。
1.使用後の清掃
刻印面に付着した金属粉や油分を取り除き、乾燥した状態で保管する。
2.保管環境
湿度の高い場所を避け、刻印同士が接触しないように専用ケースに収納する。
3.潤滑剤の適正使用
プレス時の摩擦熱を軽減するため、適切な潤滑剤を用いる。
4.再研磨による再生
軽度の摩耗であれば再研磨で再利用が可能。有限会社加古彫刻では、再研磨・再仕上げにも対応し、刻印形状を維持しながら寿命を延ばすことができます。
これらを徹底することで、摩耗を抑え、刻印の性能を長期間維持することが可能です。
岐阜県各務原市に本社を構える有限会社加古彫刻は、創業50年以上にわたり、精密刻印製作と放電加工を専門に行ってきました。NC加工・型彫放電・研磨・旋盤といった多様な設備を自社で完備し、一本単位から量産対応まで柔軟に対応しています。プレス用テーキン刻印の分野では、放電加工による微細な文字形成技術と、研磨による高い表面精度が評価され、岐阜・愛知・三重・滋賀を中心とする東海エリアはもちろん、全国からの注文に対応しています。
高精度な刻印は、生産ラインの安定稼働を支える見えない基盤です。耐摩耗性・寸法精度・美しい仕上がりを兼ね備えた刻印をお探しの方は、放電加工とテーキン刻印に実績を持つ有限会社加古彫刻にご相談ください。刻印の再製作・交換時期のご相談にも、経験豊富なスタッフが丁寧に対応いたします。